· 

特定技能「介護分野」

 新しい「特定技能」(1号)という在留資格の介護分野に関する試験が、この秋(10月~11月)にカンボジア、ネパール、ミャンマー、モンゴルでも実施されるようです。

 外国人介護人材については、在留資格の上で「特定活動(EPA)」「介護」「技能実習」「特定技能」という4つの資格が存在しています。(こちらのブログを参照) この特定技能1号という在留資格は最長で5年の期限が定められており、定年まで働く…ということはできません。(介護についても今後「特定技能2号」が認められれば長期に更新することも可能です)

一方、介護福祉士の国家資格を必要とする在留資格「介護」については、更新期間更新に制限がないので、長期に在留することが可能になります。外国人にとっては、「特定技能1号」よりも「介護」のビザの方が有利な資格となりますが、専門学校で学び国家試験に合格しなければならないというハードルが存在しています。

 介護人材の不足を外国人で補おうという趣旨かと思いますが、日本人の若者が介護という仕事に魅力を感じられるような、賃金体系や労働環境の整備などに関する施策も必要と思われます。